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お菓子と花と街さんぽ

最強のショートケーキを探して。

クラーナハ展@国立西洋美術館

絵画

一昨日の金曜日、「クラーナハ展ー500年後の誘惑」に行って来ました。

上野駅の公園口を出ると、目の前に紅葉の景色が広がります。

今年はどこにも紅葉狩りに行けなかったので、嬉しくなりました。


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青空に銀杏の黄色が映えますね。


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クラーナハは、16世紀のドイツの画家です。

宗教改革者であるマルティン・ルターと親交があり、彼と彼の家族の肖像画を何枚も描いています。

世界史の教科書にある有名なマルティン・ルターの絵は、クラーナハの筆によるものです。

 


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クラーナハ展のチケットを頂いた時、「クラーナハって?」と聞いたほど、全く知らない画家でした。

そういえば、あちこちでこのポスターを目にしていましたので、宗教画のような古めかしい絵というイメージがあるだけです。

でも、先にクラーナハ展を鑑賞してきた娘が

「行かない方がいいかも。きっとクラーナハが好きではないと思うから。」

と言うのです。

どうして?確かに何だか嫌な感じがする、氷のように冷たい視線ではあるけれど…

 

 

「この女の手にはね、男の生首があるんだよ。」

 

まじか…

 

でも、世界文化遺産に登録された国立西洋美術館を見てみたいので、行く事にしました。

企画展よりも常設展の方が気に入るはずと娘が言うので、常設展も見て回ろうと思います。


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国立西洋美術館の本館は、フランスの建築家ル・コルビジュエの設計で1959年に建てられました。

世界文化遺産に登録された、ル・コルビジュエの建築作品、世界7ヵ国17資産の中に、この国立西洋美術館が含まれています。

 

正面出入口の前庭にあるのは、ブールデル、エミール=アントワーヌ「弓をひくヘラクレス」


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オーギュスト・ロダン「地獄の門」


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開いたら怖いですね…

 

オーギュスト・ロダン「考える人」


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ずっと考え中…

 

オーギュスト・ロダン「カレーの市民」


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顔でかいなとか、カレーって?とか

すみません。感想が幼稚園児並みですね…


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さて、入りますよ。

このポスターの人物達の顔も、何だかイヤーな感じ。


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いつものように、お食事処から。

絵を見に来たのか、食事に来たのか?

両方です。

 

ですが、これは後悔の元でした。

20人ほどが「カフェすいれん」の前に並んで待っていたのですが、店内には空席が多く、すぐに案内されると思ったのです。

結局30分以上待つ羽目になり、展示を見る時間が削られてしまいました。

でも、席に案内されると、お料理が配膳されるまでスムーズで、気持ちの良いサービスでした。


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ミネストローネスープと、梅紫蘇ドレッシングのサラダ


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パン2種類


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ハンバーグステーキ・和風ソース

和風ソースが、玉ねぎのコクとまろやかさがあって美味しかったです。

付け合わせの野菜はちょっとカレーの風味がして、これも美味しかったです。


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アイスコーヒー

 

お値段はファミレスくらいなのに、上品で雰囲気の良いカフェでした。

落ち葉散る中庭を眺めながらのランチは、とても優雅な気分に浸れました。

 
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いよいよクラーナハ展に入りますよ。

エントランス前の、このポスターで描かれているのは「ザクセン公女マリア」です。


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ポスターに使われた「ホロフェルネスの首を持つユディト」ですが、顔出し看板になっています。

これ、顔を出すの結構勇気が要りますね。


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「正義の寓意」

 

クラーナハ展ー500年後の誘惑

 

1.蛇の紋章とともに 宮廷画家としてのクラーナハ

2.時代の相貌 肖像画家としてのクラーナハ

3.グラフィズムの実験 版画家としてのクラーナハ

4.時を超えるアンビヴァレンス 裸体表現の諸相

5.誘惑する絵 「女のちから」というテーマ系

6.宗教改革の「顔」たち ルターを超えて

 

この6つのテーマに沿って91の作品展示がありました。

初めてクラーナハの絵や版画を鑑賞しましたが…

やはり娘が言った通り、好きになれる絵がひとつもありませんでした。(>_<)

 

例えばビーナスを見ても、少しも美しさを感じないのです。

キューピットのような、幼い子供の顔ですら可愛いと思えないのです。

狡猾で、卑猥で、醜悪で、微笑みの奥には企みがあり、男も女も子供も皆、醜い。

高貴な人達の着ている衣装や、金と宝石の装飾品は美しく目を見張るものがあるけれど、どの顔も醜いし体型も歪に見えるのです。

作品全体のイメージを端的に言ってしまえば、エロくてグロいというのが私の感想です。

クラーナハファンの皆様、申し訳ありません。

そして結局、人間とは罪深いものなのだと思い知らされた、作品展なのでした。

 

ですが、クラーナハは多くの芸術家達にリスペクトされ芸術活動に影響を与えてきました。

ピカソやマン・レイ、マルセル・デュシャンらの作品にもここで出会えたのは、嬉しい驚きでした。

 

ざわざわとした心で2時間近くもクラーナハを見ていたので、常設展の方は急いで回る事になりました。

この常設展が、想像を超える充実した内容でしたので、また今度出直してゆっくり見たいと思います。


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クロード・モネ「陽を浴びるポプラ並木」


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クロード・モネ「睡蓮」

 

やっぱり印象派が好き。

 

常設展は、特定の日と特定の作品以外は撮影OKでした。

 

 


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この、ジョン・エヴァリット・ミレイの絵も初めて見たのですが、すごく可愛い子。

なのにタイトルが「あひるの子」でした。

 

 

おまけの画像

ショップで売っていたシュタイフテディベア。

ユディトの衣装を着た展覧会オリジナルです。

欲しいかも…


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